薬剤師が再就職の面接で必ず質問されること

薬剤師が再就職をするとなると、面接で必ず質問されることがあります。それを知っておくことによって、きっちりと対処できるようにしましょう。

どうして離職したのか

離職理由は必ず質問されます。この質問の意図というのは、単に理由が知りたいだけです。この理由で落とされることはなかなかありません。職場側が離職理由を知っていればアドバイスや忠告ができますし、それなりの対応もとりやすいので質問しているわけです。

例えば人間関係がきっかけで離職した場合、面接の時点で知っておくと、自分の職場の人間関係がどのようになっているかを伝え、「大丈夫そう?」と確認することができます。うつ病で離職した場合は、再就職してから気を配って再発を防ぐことも可能です。

出産の場合は育児が大変なことを理解できますし、子供が急に体調を崩した場合なども対処しやすくなります。育児休暇や時短勤務制度などの案内もできるのです。

以上のような思惑があって質問しているだけなので、嘘偽り無く答えましょう。反射的に嘘をついてしまう人が結構います。嘘をついて、復職後に苦労するよりは正直に話すほうが楽です。合否にはほとんど関係ないので嘘をつく必要はありませんからね。

どうして復職しようと思ったのか

離職理由と合わせて、復職理由も質問されます。復職理由を普通に述べるだけでもいいのですが、どうせなら復職理由から志望理由に繋げていきましょう。過去を未来へと繋げられるのが、このタイミングです。

例えば出産で離職し、育児がある程度落ち着いたから再就職しようと思った場合。「育児がある程度落ち着き、働くことが可能になりました。でも少しの不安は残ります。ここなら育児に関する理解があるということですし、実際の制度にも現れています。ここなら自信を持って働けると実感しました」といった具合ですね。

うつ病や人間関係など精神的な事情の場合ならば次のように繋げられます。

「うつ病(人間関係のトラブルによる精神的苦痛)がある程度落ち着いたので、再就職をしようと思いました。ここは他の職場と比べてアットホームな雰囲気で、処方箋枚数も少ないと求人で見ました。ここで地道にコツコツと働きながら、自分の弱さに打ち勝つ。その後でその恩を職場に還元できればと思い・・・」

精神的問題の場合は少し難しいですが、未来へと繋げられます。難しい分、きっちりと考えることによって「しっかりしているな」「それくらいの決意があるなら頑張ってくれるだろう」と好意的解釈をされるので、とことん悩みましょう。

何か希望はあるか

面接の最後に、何か希望があるかと問われます。ここで年収や休みなどについての条件に触れることができます。ここで「何もない」と答えれば求人に書かれていた条件よりも悪い条件で雇われてしまうことがあります。

そうならないためにも、求人に書かれている範囲で条件を挙げておきましょう。

薬剤師の再就職面接で気をつけるポイント

他にも気をつけるべきポイントがいくつかあります。

勉強熱心をアピール(ブランクをどう埋めたか)

再就職をするということで、ほとんどの場合はブランクがあるかと思います。そのブランクについてですが、実際面接を受ける前に何かしらの勉強をしてきているでしょう。その勉強内容について、面接で話す機会があれば話すと効果的です。

どのような手段を使ってブランクを克服したのかをアピールすることによって「この人はブランクを自分で克服した」と安心させることができます。同時に「勉強熱心だな」と思わせることもできるのです。そのため、ブランクを埋めるための努力に関してはアピールしておきましょう。自己PRのときが良いですね。

変にごまかさずにアピールする

再就職をするとき、嘘やごまかしで自己をアピールする人が多いですが、ごまかさずともアピールする方法はあります。先述したように、正直に離職・復職理由を語り、それを未来へと繋げてアピールする方法もあるのです。

ここまでの内容を一言でまとめるなら「過去の負い目を未来の希望に昇華させる」ということが、薬剤師の再就職の面接において大切なことだということです。