ママ薬剤師の再就職の職場と苦労

育児でしばらく仕事から離れていたけれど、育児が落ち着いたということで再就職をしようと考える薬剤師は多いはず。でも、そこには苦労もあるのです。

いきなりフルタイムはきつい

ママ薬剤師が復職をするときに、いきなりフルタイムで働こうとするとかなり苦労してしまいます。薬剤師は調剤業務で精神力を使う仕事のように思えるかもしれません。確かに精神力は凄まじいスピードで消耗していきます。

精神的エネルギーの消耗速度はとても早いです。調剤をするには過誤があってはいけませんからね。調剤業務だけを行っていれば良いのであればまだいいのですが、患者さんへの対応やレセプト業務・薬歴記入などいろいろな仕事をこなさなくてはいけません。

それらを全て頭に入れて状況把握して動いて仕事をするわけです。とても精神をすり減らす仕事ではあります。

すり減らすのは精神だけではありません。日々すり減らしているのは体力もまた同じです。一日中たちっぱなしですからね。かなり体力勝負無しごとです。

ブランクがあると、かなり体力が落ちているもの。ましてや子供のこともあるので、以前のようにフルタイムで働くとしても以前と同じだけの負担では仕事はできないのです。より大きな負担がかかります。

そのため、いきなりフルタイムで働くと体を壊してしまう人が多いのです。最初は短い時間で働いて、慣れたころにフルタイムに移行するという働き方が良いでしょう。

人員数に余裕ある職場がいい

ママ薬剤師は子供の体調変化などに対応できる環境にいることが好ましいです。特に小さい子供というのは体調を崩しやすい。最近では共働きのところが多いですから、体調を崩した子供の面倒をみなければいけません。

薬剤師の人数が少ない職場だと、なかなか仕事を抜けさせてもらえない可能性があります。「仕方の無いことだね」と抜けさせてもらえた場合であっても、周りの薬剤師の反感を買ってしまう可能性があることは否めません。

そういう意味でも、人員の余裕があるところで働くというのがベターなのです。

育児と仕事の両立がネック

ママ薬剤師が苦労するところは、育児との両立。子育てをしながらもきっちりと家計を支えていくために仕事をしなければなりません。仕事をしたいという場合も多いでしょう。家事をどの時間に行って、どの時間に働くのか。

パートタイムで働く場合は、育児との兼ね合いの取れやすい時間で働きましょう。たとえば、朝子供を保育園に見送って日中働き、夕方仕事を終えてそのままの足で保育園まで子供を迎えに行くといった形です。

このように、仕事と子育ての両立ができる時間をうまく見つけましょう。子供の成長に合わせて時間を変えるという工夫も必要です。

ママ薬剤師の再就職事例

実際に職場復帰をしたママ薬剤師の事例を二つほど紹介します。

両立に苦労して・・・

30代のママ薬剤師。出産をして育児が始まることをきっかけに、正社員として勤めていた薬局を退職。この人は薬剤師としての仕事が好きだったので、また3年くらいで復職する予定でした。ただ、3年経ってみると、子供の相手に一日のほとんどの時間をとられている。

転職は無理かなと考えていた矢先、転職コンサルタントという存在を知りました。コンサルタントに相談したところ、派遣という形で週1日で働くことをすすめられ、その通りにしようと決意。託児所付で、福利厚生も充実しているのでママ薬剤師にも安心とのことで、復職先が決定したとのことです。

育児との両立に苦労し、その挙句に週1回という働き方や、短時間での働き方を選ぶ日とは多いですね。

職場見学は大切だった

出産をきっかけにして退職した30代のママさん。子供が小学校に入学してから復職を決意して復職活動を始めたのですが、最初は結構苦労したようです。前の職場の仕事内容や職場の雰囲気・人間関係などに不安があったので、事前に情報を知りたかったのですが、情報は意外と少ないもの。

そこで、転職コンサルタントに相談し、職場見学をさせてもらったようです。職場見学をしてその職場の仕事内容・雰囲気・人間関係などを把握した上で復職に成功。ママ薬剤師に理解のある職場に入ることができたとのことです。

職場見学は大切ということですね。