薬剤師の再就職に勉強はつきもの

薬剤師として再就職をするのであれば、ブランクがあればあるほど勉強が必要になってきます。

数年のブランクは浦島太郎

薬剤師にとって、数年間のブランクはとても大きいです。5、6年以上のブランクがあると、「わからないことだらけ」で苦しむことになります。医薬品の世界や薬剤師の世界・医療の世界というのは常日頃何かしら進歩しているものです。

5,6年経てば法律が変わることもしばしばあります。そのため、知っている業界なのに右も左もわからないという状態・・・浦島太郎みたいになってしまうわけですね。浦島太郎は竜宮城から帰ってきたらそこは数十年後の世界だったという話です。

知っている世界なのに、知らない世界。そうなることを防ぐためには、勉強あるのみ。

研修センターの研修認定薬剤師制度で勉強

長いブランクを抱えていながらにして再就職を目指す人の中には、研修認定薬剤師制度を利用している人が多いです。研修認定薬剤師というのは、その時代に即している医療需要・社会的要請に応え、生涯研修を行う薬剤師として認められる資格。

それを持っていれば「この人はよく勉強しているな」と思われることができるわけです。きっちりと研修を積んでいる薬剤師であるという証明になり、薬剤師以外の医療従事者からの信頼も集めることができます。

認定を受けるためには自己研鑽研修・集合研修・グループ研修などの研修を受けて受講シールを集める必要があります。その課程で必要な知識について学ぶことができますし、現在の薬剤師業界がどうなっているのか、医療業界がどうなっているのかを知ることができます。

基礎の基礎から勉強し直すことと、認定資格の取得とを両立することができるのでおすすめです。ブランクが長い人には特に研修認定薬剤師資格の認定を受けることを強くすすめます。

復職薬剤師のための勉強方法アソート

現場復帰を考える薬剤師の方のためのいろいろな勉強方法詰め合わせ。

短いブランクには情報誌

ブランクがそれほど長くはないという人には、基礎の基礎から勉強しなおす必要はないかもしれません。そういった人には、薬剤師向けの情報誌を使って勉強をすることをおすすめします。まず最初に取り寄せておくべきなのは「保険調剤のてびき」です。

これは調剤のルールブックですね。現在どのようなルールにしたがって調剤業務が行われているのか、保険請求のルールはどうなっているのかなどを知ることができます。最低限、ここに書いてある内容は読み込んで一通り頭に入れておかなくては話になりません。

また、定期購読できる薬剤師向けの情報誌でおすすめなのは、日経DI。これを定期購読しているという薬局はとても多いですね。最新トピックスを入手するために、ブランクがある薬剤師・現役の薬剤師の区別無しに薬剤師には定期購読をおすすめします。

薬局においてあることが多いですし、個人での取り寄せも可能です。インターネットサイトもあり、そこには情報誌には書かれていない情報も掲載されます。より多くの情報を得るために登録しておきましょう。

また、薬剤師業界の新聞と言われている薬事日報もチェックしておくと良いですね。もちろん、以上の勉強方法は長いブランクがある人にとっても必要なことです。

職場・転職サイトの研修制度

教育制度や研修制度がしっかりと整っている職場に再就職することによって、再就職と勉強を効率よく行うという方法もあります。課題やチェックテストをこなすことによって勉強を行うことができる薬局も多いため、そういう職場を探すのも手。

もちろん、事前に独学で勉強をしておくことが大切です。ただ、独学にはあまり向かないという人には、職場や転職サイトの各種教育制度・研修制度を利用して効率よく学ぶ方法をおすすめします。

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保険制度や法改正についてはチェック必須

勉強をするときなのですが、ブランクが長い人だと特に「保険制度」「法改正」についてはチェックしておきましょう。保険調剤・OTC医薬品の両方で、度々法改正が行われていたりします。労働関連の法律についても改正が行われるので注意しておきましょう。

チェックするべきなのは、薬剤師や医薬品関連の法律だけではありません。労働法に関してもきっちりとチェックしておく必要があります。最低限、これだけは勉強して再就職活動を行うようにしましょう。法律について学んでおけば、浦島太郎状態は防げます。