パートやアルバイトで働く場合、「午前中のみ」、「夕方のみ」という時間を限定した働き方の選択肢もあります。
午前のみ・夕方のみの働き方に向いている薬剤師
午前のみ・夕方のみで働くというのであれば、薬剤師としては高額の給料を稼ぐことはできませんが、一般的な会社員などに比べると高い給料を得ることが可能ですね。
給料について細かくは後ほど触れるのでここでは割愛しますが、その特性から、仕事と育児の両立をしたい主婦に向いていると言えます。
午前中のみの薬剤師パート・アルバイト
午前中のみの勤務の場合、午後からは家事などに時間を割かなければいけない人でも午前中だけであれば働くことができるでしょう。また、午後になったら子供が保育園や学校から帰ってくるということもあったりしますね。
夕方のみの薬剤師パート・アルバイト
夕方のみという場合は、午前中のみのパートとは逆に日中に家事をしたり育児をしなければならない人に向いています。夕方なら夫も仕事から帰ってくるから、少しの時間なら働くことができるという人も多いでしょう。そういう場合は夕方勤務がいいですね。
バイトであれば、薬学生を雇っているところもあります。学生バイトにとっては、夕方からの勤務が良いでしょう。土日のみではあまり稼げないけど学問を犠牲にできないからということで、夕方学校が終わってから働くわけですね。
午前中のみ、夕方のみのバイト・パート求人の特徴
午前勤務OKは、調剤薬局が多い
午前勤務OKとしている求人は、調剤薬局に多いです。特定曜日は午前のみの営業となっているところも少なくはありませんからね。土曜日や特定平日が半日営業となれば、そこは午前のみの勤務になります。そこに入れる人を探していたりするわけです。
確かにそうなのですが、そういう理由以外でも午前勤務OKにしているところもあります。午前中に患者さんが多い傾向があったり、午前中入れる人が少なかったりという理由ですね。そういった理由だと多く入ることもできますし、少なく入ることもできます。
夕方勤務はどうかといえば、調剤薬局は夕方勤務OKなところが少ないです。そもそも調剤薬局の営業時間が長くても19時というところが多いですからね。早いところでは17時30分で薬局が閉まってしまいます。そのため、そもそも夕方勤務できる時間がないのです。
夕方のみOKは、ドラッグストアが多い
夕方勤務をしようと思えば、ドラッグストアが求人数が多くなっています。ドラッグストアは午前中から夜間まで営業している場合がほとんどです。夕方から夜にかけては人があまり入りたがらない傾向があるというのはどこも同じですが、ドラッグストアも同じ。
そのため、ドラッグストアでは夕方から夜間にかけての人数が不足しているところが多いです。夕方のみで働くのであればドラッグストアがおすすめですね。午前中OKなところもありますが、薬局のほうが多いですし、給料面から見てもおすすめです。
給料面に違いはない
午前中の勤務だろうが、夕方勤務だろうが、時給自体に違いがないのが一般的です。中には夕方勤務だと時給があがるというところもありますが、少数派。多くは給料制度自体に違いはありません。
ただ、給料の得方に特徴があります。フルタイムであれば、ガチガチに固められた時間でフル稼働して働いて多くの給料を得ます。一番給料が高い働き方です。一番給料が少ない働き方が、週1・週2といった少ない日数での勤務。
その中間に位置しているのが午前のみ・夕方のみという働き方です。そのため、都合を優先しつつもしっかり働いてお金を稼ぐことができます。薬剤師のパート・バイト時給は2000円程度が平均ですからね。3000円や3500円というところもありますから、十分でしょう。
これが最も大きなメリットになります。
薬剤師が午前中のみや夕方のみで働くデメリット
メリットに関しては「向いている人」「給料」の項目で挙げたとおりです。対するデメリットにはどのようなものがあるのかというと、「実務経験にカウントされない」という点です。
バイトやパート自体がそうなのですが、短時間の勤務だと余計にその傾向が強くなっています。実際的には調剤業務を行っていたりしても、働いている時間が短ければ経験としては少ないとみなされてしまいますからね。
そのため、再就職の際には「ブランク」と見られてしまうデメリットがあります。
ただ、何かしらの都合がない限りはこの働き方を選ばないでしょう。都合があって働かないよりは良いので、あまりデメリットに関しては気にしなくても良いかもしれません。