バイエル薬品の薬剤師求人傾向

バイエル薬品の年収について

バイエル薬品全体の平均年収は910万円程度となっています。全体の平均にしてはとても高いですね。平均年齢は40歳前半です。それぞれの職種の平均年収は、MRをはじめとした営業職が890万円程度、研究開発などの専門職が900万円から1000万円程度となっています。平均年齢が同程度であったとしても他の会社に比べて給料水準が高いです。

ただし、会社内で給料の格差が激しいとのこと。同じ職種・同じキャリアであったとしても、業績の良い事業部担当と業績の悪い事業部担当とでは著しい差が生まれます。また、一般職と管理職の間の給料格差も大きいです。

社員個人の努力が評価されるのではなく、事業部全体の努力とそれによる成果が評価されます。そういった評価面はインセンティブとして支払われることがありますが、そのインセンティブに不平不満を述べる人が多いです。もう少し個々人に目を向けた評価が欲しいところではないでしょうか。

ただし、昇給の頻度は高いようです。

手当・福利厚生・その他待遇

産休・育休の制度が手厚いようです。そのためか、育児休暇を終えてからの復職率も高くなっています。健康診断は社員本人だけでなく、その配偶者の分もしっかりと行ってくれるとのことです。また、会社が契約している施設を社員の家族まで安く利用することができます。家族ぐるみで受けられる制度が多いですね。

有給休暇は職種によって違いがありますが、営業職以外はほとんど100%の取得率となっているようです。MRをはじめとする営業系の職種の社員は有給休暇を自由に取得することが難しいため、ゴールデンウィークやお盆休み・年末年始に有給の消化が推奨されているとのこと。

休日は土日祝日で、それに加えて会社全体の休日が多数用意されています。また、職種によっては2週間連続で休暇をとるということも可能です。ワークライフバランスがしっかりしている会社と言うことができるでしょう。

残業について

職種によって、残業時間に大きな差があります。専門職だと1日の労働時間は8時間から9時間程度で、月々20時間未満の残業時間となっているのです。それに対してMRなどの営業職は1日10時間から9時間勤務となっていて、残業は月々40時間から60時間という長さとなっています。専門職の残業は業界内でも短い方ですが、営業職は業界内でも長いです。

バイエル薬品における薬剤師の就職・転職活動について

中途採用について

秋と年度末・年度初めに多くの中途採用の募集が行われます。特に3月・4月・5月に募集が多いです。秋も多いのですが、それらの時期に比べると小数の求人となっています。中途採用で多いのは、安全評価や品質管理および品質保証関係の求人です。MRの中途採用はそれほど一般的ではありません。新卒採用で多く採りますし、近年は従業員数も減っていますから、中途採用を出すような状況では無いということでしょう。

薬剤師が応募できるような求人も多いので、チェックしておきましょう。

面接について

面接でよく質問されることは、「気になるニュース」「失敗談」「リラックスできること」「自分の役割」「努力したこと」です。自分の役割に関しては、「友人と旅行に行くとするならば、自分はどのような役割か」というような質問で聞かれることがあります。そういった普段の仲間内での役割を聞くことによって、どのような働きをしてくれるのかを察することができるのです。つまり本質は業務の素質や実際に働いた際のイメージを掴むということになります。

失敗談を話すときには、失敗したという経験に加えて、その失敗をどのようにカバーしたのかを話すと良いでしょう。求められているのは失敗したときに自分がどのように対応するのかという回答であり、この質問は実は「失敗談」ではなく「失敗をカバーした体験」を聞いているのです。

まとめ

バイエル薬品は福利厚生が充実していてワークライフバランスをしっかりと保つ、働きやすい環境が整っています。面接の際には質問の本質をしっかりと理解して、その本質への回答となるように気をつけなければなりません。企業リサーチよりも、自己分析や自分の過去の振り返りのほうが大切です。