薬剤師が転職をする理由にはいろいろあります。転職をすることを決めることになった決め手はなんなのか。転職理由として挙げられることが多いものをいくつか、紹介します。転職に迷っている方であれば自分が転職するかどうかの参考にしてみてください。

もっと給料(待遇)を良くしたい

いきなりお金の話ですが、薬剤師が転職をする理由としてかなり多いのが「給料(待遇)を良くしたい」ということです。薬剤師になる前は、薬剤師=高収入というイメージもあり、期待していた人も多いでしょう。

でも実際就職してみると、初任給の高さに驚いたり。高収入というのは決して間違った話ではないのだなと実感します。ただ、例えばドラッグストアや薬局なんかは初任給が高くても、そこからアップしない場合が多い。

最初が給料が高くてすぐ頭打ちしてしまい、満足できない人も多いです。そこで、薬剤師が比較的転職しやすい職業であることを活かし、さらなる高収入を望める職場へと転職。転職すると、前の職場での待遇を考慮してくれるというところもあるので、だいたいは収入が上がります。

中でも、薬局から給料と待遇の良い企業へと流れていく薬剤師が多いですね。企業だと転職して最初は給料が前と変わらないか、少しだけ減るかもしれません。でも、そこから勤続年数に応じて給料は上がっていきます。

待遇は企業ゆえに良いです。昇給もあり、ボーナスもあり、その他さまざまな福利厚生もある。そういった給料や待遇改善を求めて転職するというのが、転職の決め手となる要因として多くなっています。

結婚・出産

薬剤師の男女比を考えたとき、半数以上は女性。少なくとも6割以上は女性と言われています。女性の人生に起こり、仕事に影響を与えるイベントといえば結婚と出産。

結婚をすれば働く必要がなくなるということもあったり、そうでなくても「家庭にいてほしい」と言われることもあったりするでしょう。ましてや子供が生まれると最初のほうはまともに仕事ができません。

どうしても育児休暇というものは必要になり、休みを取る。職場には少なからず迷惑をかけてしまい、人間関係のトラブルになるということもあるようです。それを避けるために、一旦仕事をやめる人が多い。特に薬局で働いている薬剤師は、そういう人が多いです。

一旦仕事をやめて、また落ち着いてから復職するという形で転職する人が多いということ。その際はパートタイムで入れるドラッグストアに転職する人が多いです。次点で前いたところとは別の薬局で働くというのが一般的。

企業に行く人はあまりいません。

自分が仕事に求めているものを求めて

人それぞれ、仕事に求めるものは違います。どんな仕事に、どんな業務にやりがいを感じるのかも違う。仕事をするにあたって、その求めるものとやりがいというのは多大な影響を与えます。

医薬品メーカーに就職したのはいいけれど、私は本当は患者さんともっと接したいんじゃないか。入社してしばらく働いてから、自分が本当に求めていたものに気がつくという人も多いです。

一度気がついてしまえば、仕事にやりがいを失ってしまいます。そこで「転職しよう」と考えるわけですね。医薬品メーカーなどの企業から薬局・病院へ。薬局や病院から医薬品メーカーや製薬会社などへ。

自らのやりがいを追い求めて転職する人は、本当に多いです。

人間関係が・・・

薬剤師の職場は女性がほとんどです。これは男女差別などでは決してありませんが、女性ばかりが集まってしまうと、お互いに遠慮というものがなくなります。男でも女でもそうなのですが、異性の目があまり無いというのは職場環境を人間関係という面から悪化させる傾向があるのです。

同性だとどうしても遠慮がなくなり、ついついキツイ口調になることもあります。場合によってはいじめが発生することもある。中には女性特有のグループでの人間関係がどうしても苦手で、疲れてしまうという人もいます。

そういう人たちは、新しい職場へ新しい人間関係を期待して転職するわけです。比較的女性が多く男性が少ない薬局から、比較的男性の多い企業へ転職する人が、この理由には多くなっています。

まとめ

薬剤師の転職理由。金銭面や待遇面・ライフスタイルの変化・自己発見・人間関係によって転職する人が多いということでした。一度不満を覚えてしまえば、仕事をしていてもメリハリがつきません。

イヤイヤ仕事をするよりも、「転職したい」という決め手になるものがあるのであれば転職するのが良いでしょう。同じような理由で転職をしている人も、きっといます。