ビューティケアアドバイザーの資格概要
ビューティケアアドバイザーは日本チェーンドラッグストア協会が認定している認定制度。養成講座の実施はヘルス&ビューティケア人材育成センターが行っています。
ビューティケアアドバイザーは化粧品に関する知識や、化粧品の正しい使用方法を他者に提供することのできる美容関係の専門家・プロフェッショナルとしての役割があります。近年、女性の社会進出によって女性もたくさんお金を持つようになりました。
女性は休日や余暇にお金をかける傾向が弱く、自分磨きにお金をかける傾向が強いです。ビューティケアアドバイザーはそんな自分磨きをしたいという全ての女性のよきアドバイザーとならなくてはいけません。
ビューティケアアドバイザーに必要な知識や技術
ビューティケアアドバイザーに求められる知識は、化粧品の成分に関する知識や正しい使用方法。化粧品に使われている成分がどんな作用を持っていてどういう風に美容に影響を与えるのか。逆に、どのような成分は化粧品に使われていてはいけないのかなどの知識。
化粧品の適正使用を促すためにそれらを説明する力などが必要です。アドバイザーですから、説明がへたくそではいけません。正しく適切な説明を行うことのできる言語力やコミュニケーション能力、指導力などが問われます。
また、実際に働く際に主な業務になるのはカウンセリング業務。化粧品コーナーなどでお客様の現在の肌の状態や、お客様がどのような化粧品を欲しているのかなどを聞きだし、適当な化粧品を売り場内から見つけ、それを紹介して販売につなげなければいけません。
自分の担当しているところの化粧品について把握し、それを瞬時に引き出すことのできる記憶能力も問われるというわけです。
ビューティケアアドバイザーになるには
まずは講習を受けよう
ビューティケアアドバイザーの資格を取得するには、まず講習を受けなければいけません。ビューティケアへの正しい知識を習得して、アドバイスする能力を身に着け、試験に挑むというわけですね。
養成講座は通信教育・DVD学習・集合教育・JACDS指定美容講座によって行われます。期間は8ヶ月かかり、テキスト約550ページで2冊分。DVDは1巻のみ。月末に行われる添削問題6回すべてを受けて、そのすべてが合格基準点を満たしている人のみ試験にすすむことができます。
受講資格は、日本チェーンドラッグストア協会会員(正会員・賛助会員・個人会員)および一般生活者です。ほとんど誰でも受けることができるという風になっています。
受講料は税込みで57,240円。そのほか指定基礎美容講座や認定試験料・認定登録料金は別にかかってきます。
なお、試験の概要などについては対象者にのみ明かされるのか、ほとんど情報がありません。ただ、合格率はあまり低くはないことが予想されています。
講座のカリキュラムについてはヘルス&ビューティケア人材育成センターのホームページに詳しく記載されており、以下の通りです。
- 美容に関する基礎知識
- 肌に関する基礎知識
- ビューティケアに関する基礎知識
- ビューティケアに必要なそのほかの専門知識
- フェイスに関するビューティケア
- フェイス以外のビューティケア
- ビューティケアに関する応対、売り場知識
(ヘルスケアとの関わり 化粧品メーカーに関する一般知識 化粧品などによる皮膚トラブルと対応)
(香りの基礎知識 色彩理論)
(メーキャップ フェイスケア)
(ヘアケア ボディケア ハンドケア&フットケア ネイルケア その他)
(応対の基本知識と心構え 売り場に関する知識)
応対と売り場知識に関してはテキスト2冊目です。DVDは1巻で「メーキャップ技術 How to 編」「応対基本技術編」があります。
薬剤師や医薬学科の人が多く受けている
ビューティケアアドバイザーの講習・試験を受けている人のなかには、薬剤師や医薬学科の人も多数います。
化粧品の成分に関しては、薬学の知識とかぶるところもありますし、薬剤師のなかには化粧品メーカーに就職する人もいるということで何かと縁がありますね。薬剤師には有利な資格と言えるかもしれません。
ビューティケアアドバイザーの活躍の場
主な活躍の場は、化粧品ショップ・百貨店やスーパーなどの化粧品売り場、ドラッグストアや化粧品メーカーなどが挙げられます。
薬剤師なら転職の幅を広げるために取っておくと選択の幅が広がっていいかもしれませんね。