武田薬品工業の薬剤師求人傾向

年収は平均どれくらい?

武田薬品工業の5年間の平均年収を、5年間の有価証券報告書から算出してみました。平成22年から26年までの平均年収である、924万円・934万円・955万円・943万円・945万円を合計し、平均。その結果942万円という平均年収が算出されました。平均年齢はなるべく近い平成26年のもので、39歳。平均勤続年数は14年です。

もちろんこれは全職種のものであり、中には薬剤師の職種として一般的ではないものや、管理職の給料まで入っています。では実際に働いている人はどの程度の年収となっているのかについて見てみましょう。

MRとして働いている人は平均年収718万円となっており、研究開発や生産管理・品質管理などは804万円が平均年収となっています。それらのデータは現役社員や元社員の口コミによるものです。有価証券報告書の平均年収と比べてみてもおかしい数値ではありませんから、信憑性は高いでしょう。

給料については、20代のうちからしっかりと点数稼ぎをしていれば、30歳を超えたあたりから給料の上がりが加速するとのことです。飛び級という仕組みもありますから、優秀でなおかつ実績を出していて協調性の高い人材はどんどん上へ上へと上っていきます。

年功序列のように見える実力主義の会社ですね。

福利厚生やその他待遇について

武田薬品工業は、以前は各種手当の金額が高かったようですが、近年は軽減もしくは撤廃され、基本給のベースを一律引き上げているようです。それは良いことのように見えることもあれば、悪いことのように見えることもあるでしょう。たとえば育児手当について考えてみた場合、一律で給料ベースが上がって手当の支給が無い・金額が軽減するということは、子供が増えても手当が増えないあるいは増えにくいことになってしまいます。あまり良い傾向とは言えないでしょう。

ただし、託児所・時間単位の有給休暇取得制度など、育児支援については手厚いです。

会社の体制としては、有給休暇の消費に積極的で、メールで申請するだけで取得可能となっています。ただし、その分自分の仕事が溜まるということで、休みづらいと考える人が多く、結果的に取得率は6割程度に留まっているのだそうです。

残業について

MRや営業職はみなし残業制となっており、残業手当が一律で支給されています。ただ、みなし時間を超えた分については残業代が全くつきません。給料が高い印象がありますが、時給に換算してしまえばそれほど給料が良いということにはならないようです。研究開発職などは一日に7時間から8時間程度の労働時間となっていますが、MRや営業職については一日10時間労働となっています。

研究開発や生産管理および品質管理などの専門職系の現場は、残業をよしとしない風潮があり、残業時間が短いです。社内の中では休暇もとりやすくなっていて、ワークライフバランスを保つことができます。

武田薬品工業における薬剤師の就職・転職活動について

エントリーシートについて

  • 武田薬品工業に志望する動機
  • この職種に志望する理由
  • 大学生活で何を積極的に取り組み、どのような成果が得られたか、それは人に誇れるものか
  • 成果を出すために何をしたのか
  • 成果を出すまでに直面した困難や課題と、それをどのように乗り越えたか
  • 自分の強みと弱みは何だと思うのか

問題解決力が問われる形の設問が多いです。大学生活でどのようにして他人に誇れる成果を出し、どのようにして課題を乗り越えたのか。製薬会社での仕事は課題発生と試行錯誤・解決の連続ですから、その能力を問うているのでしょう。その人の内面を見るというより、その人の考え方や能力など適性を見る傾向があります。

武田薬品は何を重視しているのか

武田薬品工業は、忍耐力を重視した採用を行っている傾向があります。武田薬品工業のみならず、製薬会社というのは根気の求められる仕事が多いです。研究開発も根気が必要、MRも根気が必要・・・何かと忍耐力が問われる場面が多いため、面接では忍耐力をチェックされています。そう考えると、面接の質問対策もしやすいでしょう。

また、面接は基本エントリーシートに沿って行われるのですが、特に学生時代に関する質問が多いです。中途採用であれば前職に関する質問ですね。そこで基礎的に備わっている忍耐力を判断しているのでしょう。