日本新薬の薬剤師求人傾向

年収について

日本新薬の平均年収は、769万円となります。これは有価証券報告書の平均年収を5年分集め平均したものです。平均年齢が40歳で平均勤続年数は18年程度。平均年齢などと比べると、業界全体では年収が低いと言えます。

製薬会社の中で薬剤師が多く活躍しているのは、MRや研究開発系専門職ですが、それらの年収についても考えてみましょう。まずMRの年収は平均で大体650万円程度、研究開発系専門職の年収は平均で750万円程度です。これはいずれも30代の社員によるデータを元にしているものであり、公式発表のデータではありません。ただし、有価証券報告書の年収と合致するので信憑性は高いです。

手当・福利厚生・その他待遇

住宅支援関連が手厚くなっていて、新卒の独身者だと9000円で独身寮に入ることができます。既婚者においても、約2割程度の自己負担で借り上げ社宅に住むことができるということです。家族手当もあるのですが、削減されているため、あまり多くを期待することはできません。薬剤師手当など各種資格手当は全くありません。

有給消化率は4割から6割程度で、社員は大方納得しているようです。特筆すべきユニークな福利厚生はありませんが、出産や育児支援が整っており、職場復帰をする人も多くなっています。出産・育児休暇の取得と復帰を数回繰り返す人もいるとのことです。

野球をはじめとした部活動もあります。仕事重視かプライベート重視かというのは、どちらかに偏ることなく、ライフワークバランスがしっかりとしている傾向があるとのことです。

残業について

どの職種でも残業はあります。MRだと1日の勤務時間の平均が10時間から11時間となっており、研究開発系の専門職だと1日の勤務時間の平均が9時間から10時間となっています。MRの残業時間は月々40時間から60時間が平均で、研究開発系専門職は20時間から40時間が平均です。

残業をすれば残業をしただけ残業代が支給されるとのことで、社員は納得しています。MRはみなし残業を導入している会社も多いのですが、新日本製薬はMRも研究開発もみなし残業が導入されていません。いずれも残業代が支給されるとのことです。

残業は致し方ないとのことですが、休日出勤はありません。勤務日以外はしっかりと休むことができます。こういったところも、ワークライフバランスが保たれているというゆえんですね。

日本新薬における薬剤師の就職・転職活動について

日本新薬のESについて

エントリーシートでは、職種に関する設問よりも、一般的またはその人の人となりについての設問が多いです。たとえば、「これまでに直面したことの中で一番困難だったこと」「あなたにとって”良い環境”とは何か」「生きているうえで大切にしていることはなにか」といったことですね。他にも、自分自身をあらわすキーワードについての質問が用意されていることもあるとのことです。いずれも人となりについての質問になります。

職種に関する質問だと、「MR職にどのようなイメージを持っているのか」「研究開発職の志望理由」など職種への理解を問う設問が多いです。まずは自己分析をしっかりと行い、その上で自分が希望する職種について理解を深めることがエントリーシート対策になります。

面接について

面接対策は質問例を見るのが最も良い対策となります。以下は日本新薬の面接の際に実際に聞かれたという質問例です。その質問で見られていることは何なのかを考え、日本新薬が重視するポイントを見極めましょう。

  • 日本新薬の志望理由
  • 日本新薬のどんなところを「良い」と思うのか
  • 縁日・会社に対する印象
  • 自分が過去にがんばったこと
  • 自分の弱みと趣味や特技について
  • 合わないなと思った人に対する対処法

やはり人となりに関する質問が多いようですね。エントリーシート同様自己分析が必要になります。上から二つ目までは日本新薬に対する企業理解を問う質問、最後の質問は協調性やコミュニケーション能力などを見ているということでしょう。たとえばMRなら厄介な医者と会うこともあるでしょうから、そういったときにどのように対応するのかを問われているのです。

まとめ

日本新薬は年収が低いですが、ワークライフバランスがとてもよく保たれており、仕事とプライベートの両方を充実させることができます。育児休暇などの育児支援制度も整っているため、女性としても働きやすい職場と言えるでしょう。復帰率も高く、女性の管理職登用も比較的積極的です。女性薬剤師にはとても良い会社ではないでしょうか。