東京都薬剤師会の特徴と利用方法

概要

東京都薬剤師会は、日本で初めて設立された薬剤師会です。明治20年に東京都薬舗会が設立されました。その後、昭和23年に社団法人東京都薬剤師協会となり、昭和37年には社団法人東京都薬剤師会に改称しています。平成25年には、社団法人東京都薬剤師会から、公益社団法人東京都薬剤師会に移行して、現在の形になったというわけです。

2015年11月現在、石垣栄一氏が会長を務め、運営されています。会員数はだいたい7000人程度で、かなり大規模です。「信頼」「身近」「やさしい」をキーワードにした「かかりつけ薬剤師」と「かかりつけ薬局」を育てることを目指しています。

また、高齢化社会と災害対策も事業のメインに据えて活動しているとのことです。在宅医療など、今後さらに必要性が増してくるであろう医療に対応することも目的としています。

入会の案内について

入会するには、住んでいる地域や、職場の地域の地区薬剤師会や職域薬剤師会への入会手続きをすることになります。手続きの詳細や分からないことなどは、総務課の会員係に問い合わせることによって確認可能です。

入会したらさまざまな特典があります。東京都薬剤師会の会報誌の配布・ホームページなどによってタイムリーな情報提供・新薬情報・使用上の注意の改訂・医薬品情報の提供などが特典です。研修会や講習会の参加もできるようになります。

また、薬局や店舗販売業者の登録によって、保険調剤のてびきという書籍や薬局開設・更新をするのに必要になってくる書籍を会員特別価格で斡旋してくれるという制度もあります。開業したいと思っている人には役立ちそうですね。

医療機関や薬局を検索できる

東京都薬剤師会のホームページ内に「薬局いんふぉ」という項目があります。ページ下部のメニューに表示されているのですが、そこをクリックすると東京都内の医療機関や薬局を探すことのできるサービスを利用することができます。

これは会員のみが利用できるものではなく、会員ではなくても利用できるサービスです。近くの薬局を探したり、名前で検索したり、さまざまな条件で検索することが可能。かかりつけ薬局のリストというものもあります。

患者さんにとっては、かかりつけ薬局を探すことができて便利なサービス。薬剤師としても、求人を探す・比較する際の指標になるので便利なサービスですね。

求人は地域別薬剤師会のホームページに掲載

東京都薬剤師会のホームページ内には求人の項目や求人の検索機能がありません。薬剤師会が斡旋している求人情報は各地域の薬剤師会のホームページに掲載されています。北多摩薬剤師会のホームページを例にとって求人について見てみましょう。

薬局名と電話番号・担当者の名前と電話番号・メールアドレスがまず最初に掲載されています。アクセスや勤務場所、募集人数と勤務時間。給料に待遇や休日、選考方法、必要書類や薬局の特徴などが細かく書かれているので、一般的な求人サイトよりも使いやすいですね。

情報量は求人サイトより少ないですが、必要な情報のみをすぐに得ることができる点が良いところです。

研修会について

研修会や講習会の情報は東京都薬剤師会のホームページ内で確認することができます。2015年11月現在掲載されているものについて見ていきましょう。過去のもので9月のものから未来のもので2016年1月21日のものまで掲載されています。

だいたい月に4回は何かしらの研修会・講習会が開かれています。11月は8日・21日から23日・29日・29日と4回にわたって研修会・講習会が開かれています。12月も1日・6日・9日・12日と4回開かれていますね。

それぞれ内容については違うものです。最近では漢方の研修なども始まっているようですね。各研修会のテーマや開催場所・主催団体などもサイト内で確認可能です。研修会名をクリックすれば、開催場所や問い合わせ先・参加予定数などの詳しい情報を見ることもできます。

都内に住んでいる薬剤師で、研修会や講習会の参加を考えている人は要チェックですね。

東京都病院薬剤師会の特徴と利用方法

概要

東京都病院薬剤師会は、60年以上の歴史のある病院薬剤師会です。以下、概要になります。

〒150-0002
住所:東京都渋谷区渋谷2-12-15 長井記念館3階
電話番号:03-3499-3388
FAX番号:03-3499-3399

入会について

東京都病院薬剤師会に入会するには、東京都病院薬剤師会のホームページ「入会案内はこちら」から入会案内のページに飛びます。それから新規入会届というリンクをクリック。すると氏名・性別・生年月日などの入会者情報を記入する画面が出てきます。

そこで必要事項をすべて記入して、送信すると入会届が受理されるというシステムです。必要になる情報は、薬剤師免許証番号・卒業大学と卒業年・勤務先情報・会員種別と入会時期・会費納入予定日・パソコンのメールアドレスです。他県からの移動の場合には、日本病院薬剤師会会員番号と旧勤務先都道府県・旧勤務先名を入力しなければいけません。日本病院薬剤師会会員番号については、わからなければ記入しなくても良いようです。

そこで記入した会費納入予定日までに会費を納入して入会が完了します。会費は毎年度会議によって決められるので、ここで「何円だ」と断定することはできません。参考までに2016年度の会費を紹介します。

  • A会員:51,500円(都病院薬剤師会・都薬剤師会・日本病院薬剤師会・日本薬剤師会会費合計)
  • B会員:16,500円(都病院薬剤師会・日本病院薬剤師会会費合計)
  • C会員:8,500円
  • C会員(10月から3月):4,500円

研究会予定

東京都病院薬剤師会が開いている研究会の予定をホームページ内で確認することができます。研究会の予定はグーグルカレンダーを利用してホームページ内に埋め込まれているという形で掲載されています。その週にどんな研究会があるのかが一目瞭然なのでわかりやすくて良いですね。

何時開催なのかも見ることができるので、参加できるか否かがすぐにわかります。それぞれの予定についてクリックすると、日時と場所が確認可能。詳細ボタンをクリックすれば、グーグルカレンダーのページが開き、研究会の情報が閲覧可能になります。

とは言っても、そこまで詳しい情報が書かれているわけではなく、掲載されているのは日時・場所・地図と連絡先くらいのものです。詳しい情報については「研究会のお知らせ」というページから直近の研究会の情報を一覧で見るようにしましょう。

PDF形式で「会費」「受講認定」「注意事項」や研究会の内容について詳しい情報が掲載されています。カレンダーは「予定を見るためのもの」として使い、お知らせで詳細を確認品ければいけないというわけですね。

カレンダーを使うと予定リストの登録ができ、自分のグーグルカレンダーに予定をコピーすることもできるので便利です。用途によって使い分けましょう。

東京都病院薬剤師会の求人紹介について

東京と病院薬剤師会のホームページ内で、東京都の病院の求人情報について閲覧することができます。検索機能などがあるわけではなく、リストによって情報が掲載されているといった感じです。掲載されている情報は、「施設名」「所在地」「担当者」「電話番号」「メールアドレス」「条件」などになります。

施設名の上に求人が更新された日が表示されるので、その情報が新しいのか古いのかがわかって便利ですね。2015年12月7日現在、2015年12月2日の情報が最も新しい情報。12月1日にも更新があり、連日更新になることもあるので求人掲載の頻度は高いと言えますね。

条件の項目については、掲載されている情報が求人先によって違います。病床数などを詳しく載せているところもあれば、載せていないところもあるといったところです。多くの場合、休日日数・勤務時間・給与の情報は掲載されています。

未経験がOK・ブランクがあってもOKという求人が多い傾向にあるので、安心して応募しましょう。応募するためには連絡先電話番号またはメールアドレスに連絡する必要があります。そうして面接の予定などを直接打ち合わせして決めるというスタイルです。

求人は二ヶ月間で掲載が終了し、新しい求人も日々更新されています。求人を探しているのであれば、たまにチェックするようにするとちょうど良いかもしれませんね。