メディカルサプリメントアドバイザーの資格概要
メディカルサプリメントアドバイザーというのは、特定非営利活動法人NHPインターナショナル認定機構が認定している認定資格。
従来の薬物療法だけではなく、今後はサプリメントも加えた薬物療法などが求められます。病態に応じて、「こういうサプリメントがあって、あなたに効果ありますよ」と正確に伝えることができる人材が必要。医療従事者におけるサプリメントの専門家としての役割が、メディカルサプリメントアドバイザーには求められます。
他のサプリメントアドバイザーと違うのは、実際の医療従事者のための実践的な知識を身につけるという目的で実施されているという点。簡単にいうと「このサプリメントは病気にきくのかどうか」「服用薬との併用は可能かどうか」などのより深い知識を持った「医療従事者」を育てるということを目的としているわけです。
他のサプリメントアドバイザーの資格は医療従事者でなくても取得できたりしますが、そこが違うということになります。
メディカルサプリメントアドバイザーに必要な知識や技術
サプリメントはかなり一般に広まるところとなってきましたが、今後も更なる普及と一般化をすることが求められます。そこでメディカルサプリメントアドバイザーに求められる知識は、サプリメントの効果と成分について、サプリメントの成分と薬剤との相性についてなどのサプリに関する深い知識。
患者さんからのさまざまな質問を想定し、それに対する答えを前もって用意しておく力や、患者さんひとりひとりと向き合ってサプリについて一緒に考えていくという力も必要です。アドバイザーですから、当然コミュニケーション能力も必要ですね。
メディカルサプリメントアドバイザーになるには
受験資格と資格取得の流れについて
受験資格はいたって単純明快です。メディカルサプリメントアドバイザー認定講座の受講を修了することと、医師・看護師・保健師・薬剤師・臨床検査技師などの国家資格を持っていること。ただそれだけの受験資格なのでハードルはかなり低くなっています。
まずMSA認定講座(メディカルサプリメントアドバイザー認定講座)を受講しましょう。この講座は、最大で12ヶ月間の受講期間が定められていて、自分のペースで勉強することができるようになっています。講座の全過程を修了したら、受験料を入金しましょう。
受験料は、税込みで16,200円です。銀行振込みで振り込むことになります。振込先などについては認定機構のホームページに掲載されているのでチェックしましょう。
入金の確認が終われば、メールでバウチャー番号というものが送られてきます。これは入金確認から2週間以内に送られてくるもので、受験者固有の受験番号のようなものです。これを持っている人のみ試験の予約が可能になります。
というわけで、試験会場運営会社である株式会社CBT-Solutionsのウェブサイトにて試験予約をしましょう。予約が終われば、予約した日に認定資格を受験して結果通知を待つのみです。
合格という結果がメールで届いたら、認定されたということになります。
試験について
問題数は全部で100問。所要時間は85分で解かなくてはいけません。1問あたり1分程度で解かなくてはいけないので、そこそこシビアですが、問題の難易度自体はそこまで高くないです。薬剤師として仕事を行っていてなおかつ講座内容をしっかり理解できているのであれば問題ありません。
薬剤師にとっては初めて触れる知識ではないところもでてきます。「知っているよそんなこと」と思うような知識も出題されるので、薬剤師にとっては有利かもしれませんね。
合否連絡は受験から1ヵ月後、認定機構からメールが届くようになっているので注意しましょう。また、試験野当日には写真付きの本人確認証明書1点が必要になります。写真が無いという場合には、本人確認証明書が2点必要になるので、気をつけましょう。
メディカルサプリメントアドバイザーの活躍の場
病院や薬局、ドラッグストアなどが主なメディカルサプリメントアドバイザーの活躍の場です。
サプリメントに関する質問が増えているので、通常サプリメントを扱っていない病院内にも活躍の場はあります。「サプリメントについて質問したいのですが・・・」となった場合に、「○○さん」と呼ばれる程度の存在ですね。
今後ますますサプリメント市場というのは増えていくと考えられますから、より実践的なサプリメントの知識を身につけることは今後の薬剤師としての仕事に大いに影響を与えるでしょう。