大学病院の薬剤師求人・転職

大学病院の薬剤師求人について

大学病院は狭き門

大学病院は、とても狭い門です。中途採用における大学病院の薬剤師募集は、極端に少なく、たまにしか出回りません。大学病院に欠員が出た際に求人が出回るのですが、求人サイトの公開求人ではなく、それぞれの大学病院のホームページで募集がされていることがほとんどです。

薬剤師転職サイトに、非公開求人で募集をしているところもありますが、その数も少なくなっています。そのため、大学病院の求人を探すのであれば、都道府県名と一緒に検索をするのが得策です。例えば「大阪 大学病院 薬剤師 募集」などですね。

そうやって調べると、現在採用情報が掲載されている大学病院のホームページがヒットします。

三十代以降の大学病院への転職は難しい

大学病院への転職は、ただでさえ難しいのですが、三十代以降になるとその難易度は跳ね上がります。求人には募集年齢が明示されていないことが多いのですが、実情を述べると「若い人を積極的に採用」しているのです。

大学病院は、転職者に長期的に働いてもらいたいと考えています。その中で、薬剤師としてのキャリア形成をしっかりと図って欲しいと考えているので、当然若い人材が欲しいのです。研究開発をするとなれば、大学卒業からそこまで年月が経っていないほうが好ましいでしょう。

そのような理由から、三十代以降は書類選考で落とされるということも珍しくはありません。

出回る時期などはバラバラ

大学病院薬剤師の求人が出回る時期は、特にこの時期が多いなどというのはありません。2月など、ボーナス後離職の穴埋めということで求人が出回ることがありますが、それはどこでも同じことです。特別大学病院だからというような傾向はありません。

大学病院への就職・転職アドバイス

新卒でも転職でも勉強しなおす

大学病院に就職・転職を考えている場合、薬局や一般病院とは選考方法が大きく異なっているということを意識しなければなりません。面接や書類選考はほかでもありますが、大学病院では筆記試験や適性検査も実施しているのです。

そのため、他の職場からの転職を考えている場合は特に、勉強のしなおしが必要になります。新卒の採用試験であれば、国家試験対策で勉強をしていたため、転職者よりもハードルが低いですが、念のためもう一度勉強しなおしておきましょう。

他の職場で薬剤師として勤務していると、当然知識の偏りが出てきます。一般病院・薬局はそれぞれ扱っている科目が違うので、どうしても自分の職場が扱っている科目の知識に傾倒しがちです。他の分野の知識に関しては、どんどん抜けていってしまいます。

そのため、必ず勉強のしなおしが必要になるのです。

小論文対策もやっておこう

大学病院によって異なりますが、筆記試験の中に小論文が含まれている場合があります。そのため、小論文対策も念のためきっちりとやっておきましょう。小論文対策をやっておけば、どの大学病院の選考を受けることになっても、対応できます。

求人を見かけてから「小論文もある」と知るのでは遅く、対応しきれない可能性があるので、必ず求人を探している段階・欠員者が出るのを待っている段階から小論文対策も含めた試験対策を行いましょう。

大学病院の選考は、大学受験のときと似ています。不安もプレッシャーもあるでしょうが、そういったマイナス面を解消するために、早めに対策をしておく必要があるのです。

キャリアプランで病院を選ぶ

最後に、大学病院選びについて触れておきます。大学病院といっても、私立・公立・国立という種類があります。公立と国立は公務員として働くことになり、特に国立だと国家公務員として働くことになるのです。

そのため、私立と国公立では事情が変わります。給料面も変わりますし、福利厚生など待遇に関しても大きく違いが生じてくるのです。どうやって大学病院の種類を選ぶのかということですが、キャリアプランが重要になってきます。

大学病院で長く働いていくつもりなのか、キャリア形成・スキルアップができたら転職をするのかによって、就職・転職すべき大学病院が変わるのです。前者であれば国公立のほうが好ましく、後者であれば私立のほうが好ましいといった違いですね。

長く働くなら、国公立のほうが給料が良くなり、待遇も良く、働きやすくなります。長く働かないのであれば、最初から給料がある程度高い私立のほうが良いのです。そのような職場選びをして、就職・転職しましょう。