神奈川県における病院薬剤師求人の特徴

給料相場について

神奈川県の病院薬剤師の年収相場は、320万円から450万円です。総合病院だと年収が400万円を超える求人募集が多く、中には500万円・600万円を超えるような求人もありました。それ以外の病院やクリニックの年収は、低くても320万円・高くても450万円程度です。

500万円を超えるところがあっても、600万円に達するところは、総合病院以外ではなかなかありません。神奈川県全体的にも少ないですね。そのため、相場であり平均年収は320万円から450万円となっています。

求人が多いところは横浜市

神奈川県では、横浜市に求人が集中しています。2015年12月現在、薬キャリにて調べたところ、神奈川県の病院薬剤師の求人が322件ありました。その中でも横浜市内の求人は159件もあります。大体半数程度が横浜市内の求人ということになりますね。

求人が多いところは横浜市なのですが、掲載している求人の多くが比較的好条件になっているところは、相模原市になっています。相模原市は39件の求人があり、その中で年収が600万円を超えるものが6件、500万円を超えるところだともっと多くなります。

神奈川県病院薬剤師 採用の傾向

総合病院とそれ以外の採用の違い

最初に述べたとおり、総合病院の年収相場はそのほかのところに比べて高めになっています。それ以外でも、総合病院とそれ以外の病院の採用には違いがありました。

総合病院は、院外処方を行っているところが多く、院内での1日の処方箋枚数が比較的少ない傾向があります。99%が院外処方されていて、1日に5枚の処方箋枚数しかないというようなところもあるほどです。総合病院だと、他にやるべき仕事が多いですからね。

総合病院以外では院内処方をしているところが多いです。特に小児科は院外処方を行っているところのほうが少ないという傾向がありますね。そのため、1日の処方箋枚数が多くなっています。

休日制度に関しても、総合病院とそうでないところでは違いがあります。総合病院の休日制度は「有給休暇」「年末年始休暇」と必要最低限であることが多いですが、それ以外の病院ではそのほかにも休日制度が充実していることが多いです。

例えば「特別休日」や「リラックス休暇」などですね。中には1週間の特別休日を設けているところもありました。しっかりと休みたい人には、総合病院以外がいいかもしれませんね。

福利厚生の傾向は?

神奈川県の病院は、全体的に福利厚生が充実している傾向があります。当たり前である各種保険のみに止まらず、住宅手当てや治療費減免制度などを設けているところも多いです。住宅手当に関しては、3万円から5万円程度が相場になっています。

寮を用意しているところは少ないですが、その職場に転職した際、転居を伴う場合には転居費用を病院が負担してくれるという制度があるところが多いです。

小児科などだと、託児所を用意しているところも多いですね。小児科だけに、子供がいる人のことをよく考えているのでしょう。育児休暇や産休など、ママさんには嬉しいような条件が多いです。産婦人科も、同じような条件を出しているところが多いですね。

そのほか手当てについても、通勤手当・夜勤手当・残業手当など基本的なところはしっかりと揃っています。それだけではなく、薬剤手当てや業務手当て・皆勤手当てなどを出してくれるというところも多くなっていて、手当て制度が充実している傾向があると言えますね。

まとめ

神奈川県の病院薬剤師の求人傾向について見てきました。神奈川県は、基本的なところをしっかりと押さえつつも、ちょっとしたプラスアルファで良い条件をつけているところが多いですね。住宅手当や各種手当ての充実がそれを物語っています。

ただし、年収は都内よりも相場が低くなっており、320万円程度になっているところも少なくはありません。そのため、年収を条件にして探すよりも、相場の中で福利厚生や年間休日日数などの条件が良いところを探すほうがいいでしょう。例えば、休日日数が120日を越えている求人も少なくはないので、年間休日日数120日を条件にして探してもいいかもしれませんね。

各種休暇制度が充実している傾向もあるということで、「休日」に重点を置いて求人を探すべきと言えるでしょう。